認知症になっても魂は変わらない

2年前に母の認知症が発覚しました。
アルツハイマー型認知症の初期でした。
まだ70歳だったから、認知症になるには少し早かったと思う。

認知症の初期は周囲の人間はほぼ気がつかないらしく
私も全くわからなかった。

母は琴と三味線の先生を50年以上やってるんだけど
そのお弟子さんから
「認知症っぽいから病院に連れてって」
と言われて気がついた。

日常生活はそんなに変わらないように見えてたけど
仕事の場では物忘れが多かったらしい。

認知症とわかってから2年経った。
まだ日常生活はほぼ問題ない。

でも認知症とわかった時は
まだ70歳なのに?
これからどうなる?
と考えて、不安や悲しみが次々やってきた。

そんな時、スピリチュアルカウンセラーの並木良和さんがyoutubeで
「認知症になっても魂は変わらない」
と話してて、ものすごーく救われた。

表面的な母は
昔のような明晰さがなく
読書もできなくなり
頼りない感じになっちゃったけど
本質の魂は多分変わってない。

認知症の人を間近で見ていると
脳の動きが鈍ってるんだな
って感じることが多い。

特に母は言語に関する脳に影響が大きいみたいで
言葉が出てこないことがよくある。

言いたいことがあるのに、なんだっけ?
とか
絶対知ってるはずの地名や言葉の意味がわからなかったりする。

でも昨日はわからなかったけど今日はわかる
とか、日によってのムラも多い。

魂と体は別物。
脳は指令通りに体を動かすパソコンみたいだ。
魂が「右に行きたい」と言っても
パソコン(脳)が不具合を起こせば正しい指令が起きない。

私たちは体として生きているから
認知症になった母の体しか
目で見ることができない。

でもなんとなく
ポケポケした母の奥に
昔と変わらぬ魂を感じることがある。

寂しさを感じている私の
寂しさを避けるための希望的観測みたいなものかもしれない。
認知症が進行したら
そんな悠長なことは言ってられないのかもしれない。

でも今は小さくなったポケポケ母と
変わらぬ昔のままの魂の母と
精一杯生きていきたい。