座敷童がいた家。去るときは家を火事にする!?

これは私(編集長)が母に聞いた話と、私の体験によるものです。

私の母方の祖母は、茨城県の田んぼしかないような田舎の出身。
祖母は東京に出てきたけど、兄弟たちはみんな茨城県にいて、私も母も、子供の頃からよく遊びに行っていました。

私たちはいつも遊びに行くと、祖母の元実家であり、祖母の姉が一人暮らしをしている大きな一軒家に寝泊まりをしていました。
小さい山の中腹にあり、家のすぐ裏に竹林がある庭の広い日本家屋。
庭の中には古い井戸もあり、昼は明るいけど、夜は妖怪でも出そうな、ちょっと怖くて不思議な家でした。

母が小学生の頃、その家に遊びに行った時のこと、古めかしい着物を着たおかっぱ頭の女の子と仲良くなったそうです。
近所の子だと思って1日遊び、祖母にそのことを告げると
「近所にそんな女の子なんていない」
と言われたそうです。
そしてその後は一度もその子を見かけなかったとか。

「きっと座敷童子だったんじゃないかと思う」
と母は言っていました。

私は母からその話を聞いて、なんか、よく聞くような話だな…と思いつつ、本当に座敷童子なんているのかな…と思っていたんです。

私が生まれた後は、祖母は私と従兄弟を連れてよく里帰りをしました。
私と従兄弟が5歳だった春、祖母と一緒に遊びに行った時のことです。
なんといつも泊まっていた家が火事になってしまいました。

幸い気がつくのが早かったので、誰も怪我をしなかったし、大事なものを外に運ぶ余裕さえありました。
でも大きな家は全焼。
火がぼうぼうと燃えていたのを、泣きながら見ていた記憶があります。

その後、家は建て直し、また遊びに行けるようになりました。

私が大人になって、祖母も亡くなり、今はもう遊びに行くことはありません。
そんなある日、たまたま読んだ本に
「座敷童子は家を去るとき、その家を全焼にする。しかし、それまでの縁やお礼もあるので、死者は絶対に出さない」
と書いてあったのです!!

母がかつて会った、おかっぱ頭の女の子は本当に座敷童子だったのかもしれない!
と、その時に思いました。

実は火事になってから、そのお家は衰退してしまったのです。
火事になる前は私や従兄弟たちがしょっちゅう遊びに行き、そのほかの親類もよく集まる家でした。
ですが住んでいた大伯母も亡くなり、親族が作った借金のせいで、あっという間に売られてしまいました。

この流れは座敷童子の説明にピッタリ合います。

座敷童子(ざしきわらし)は、主に岩手県など東北地方に伝承される、家や蔵に棲みつく子どもの姿をした霊的存在(妖怪・神霊)です。5〜6歳程度の子供の姿をしており、その家や見た人に富や幸運をもたらす「福の神」として親しまれる一方、立ち去るとその家は没落するとされています。
引用:Wikipedia

座敷童子が本当にいたかもしれない家。
今となってはもう確認のしようがありませんが
「あの家なら何が住んでてもおかしくないよね」
と、母と私はよく話しています。